《本棚に並んだマンガの背表紙。ゴチャゴチャして気になったこと無いですか?カバーをかけてしまえば隠すのは簡単。でも、「あれっこれ何だっけ?」「何巻だっけ」となってもかえって面倒。
「なんとなくみえるブックカバー」。
このなんとなくがポイント。近くで見ればなんとなくみえる。わかる。本棚をスッキリ、キレイに整理整頓。》
(※デザイナーキャプションより)
関係者一同、この発想はなかった!オモシロイ!と、膝を叩いたプロダクト。
(電車で本を読む人は今や希少だけれど…)カフェなどの公共の場で本を読むとき、タイトルや表紙が周りに知られるのがなんとなく気まずかったり、せっかくの本が汚れるのを嫌ったりで、自身の大切な本にはカバーをかけている人は多い。
本屋さんでも無償でカバーをしてくれる。ただ、そのまま本棚に並べてしまうと、どんな本かががわからなくなって、本が迷子になることも。
また、本棚を美しくキレイに整頓したいけれど、装丁の異なる本を並べたら、なんだか統一感に欠けてしまう…なんとなくなんとかしたいと思ってる人は意外に多いのかもしれない。
そんなちょっとしたお悩みを解決するプロダクトである。
展示のディスプレイにもデザイナーのこだわり。
「なんとなくみえるブックカバー」で揃えた、架空の装丁を施した本のタイトルは『なんとなく。いけだ愛 著』
なんとなく。はブックカバーのプロダクトタイトルだけれど、作者はデザイナー名ではない。実は、奥様(旧姓)のお名前とか。
社会のちょっとしたお困りごとを解決するだけでなく、夫婦愛までも表現する、愛にあふれたペーパープロダクトなのである。(※販売プロダクトは穴の開いたブックカバーのみ。架空の装丁や書籍は付属していません)
コロナ禍の今、社会にストレスがあふれているなか…
まず自身の周りの人を幸せにする、笑顔にすることからはじめてみませんか。
撮影:吉田 宗義
<プロダクト製作の見どころ>
レーザーカットならではの微細な穴加工で実現したこのプロダクト。仕様が固まるまでに、実に16パターンもの穴設計をテストしたうえで本番設計が決定された。その絶妙な透け感を確認してほしい。
製品にハーフカットを一本施すことで、折り曲げ位置をガイド。厚みの異なる本にも対応するよう、横からもなんとなくわかるよう、背表紙からオーバーハング気味に穴加工を施している。
用紙は、トーンF WG<60>を使用し、オンデマンド印刷でツートンカラーを施している。PAPER+K期間中、2種類のサイズを展示販売中。
シンプルな設計のため、さまざまな用紙やデザインアレンジにも対応可能であり、今後の展開派生がとても楽しみなプロダクトである。